【要約・感想】広く弱くつながって生きる

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3行紹介

広く弱くつながって生きる

①会社という組織である「強いつながり」のみの人間関係しかなければ、嫌いな人間関係や同調圧力などの息苦しい人生を生きることになるかもしれない。
②本書は人とのつながり方を見直し、気楽で持続可能な人生を送る1つの提案をしている。
③日々の仕事や生活を続けながらも、「弱いつながり」を広く浅く持つことの意義と具体的な方法が本書には書かれており、1つのロールモデルとして参考になるだろう。

文章チェック

・1973年、当時ハーバード大学の大学院生だったマーク・グラノヴェッターは、著書『転職』(ミネルヴァ書房)において「弱い紐帯の強み」という有名な理論(ウィークタイズ理論)を提唱しました。簡単に言うと、家族や親友といった強いつながりよりも、弱いつながりをたくさん持つことの方が、多くの情報を得られるという利点から重要であるとする理論です。

・文化的に見ると、いまだに東京が上位で、地方は下位と考える人もいるにはいます。しかし、そんな立場はもはや崩壊しています。東京と地方の文化は違うものと考えた方がいいでしょう。

・弱いつながりを築くとは、自分で共の空間を作るということと同義です。

・大切なのは、自分が備えているある種の知恵のようなものを、求められたら提供することです。「これをやりたいんだけど、どう思いますか?」と聞かれたら初めて「こう思うよ」と答える。求められなければ、何も言わないのが肝要です。

・基本的に自分が「いい人だな」と思ったらつきあえばいいのですが、私があまり好ましくない人物と判断する条件をいくつか挙げておきましょう。

①自慢ばかりしている人
②誰かと知りあいなのを自慢する人
③自分にばかりベクトルが向いている人
④人の悪口や何に対しても文句ばかり言う人
⑤お説教の多い人
⑥物事を損得で考える人(得になりそうなので近づいてくる人)
⑦業界内の話しかしない人

・人とつながる場合、別に寡黙でもかまいません。寡黙で、 朴訥 で、噓をつかない。よく話すわけではないものの、自分を好いてくれていることは何となく伝わる。そういう人の方がよほど信頼されますし、一緒にいて安心感があります。

・実際、アメリカで行われた研究で、共通の友人が少ない方が夫婦は長続きするという結果があるそうです。たまに結婚前のカップルがお互いの友人を紹介しあったりしますが、それはむしろ避けるべきだと思います。

・友人などはもちろん、時には親子関係でも「たまにくる人、会う人」くらいの意識を持ってもらえるように調整しておくと、お互いに気持ちも楽で長続きします。

・最近の若者は出世を望まなくなりましたが、理由の一つは出世して管理職になっても見返りがなさすぎるからだそうです。

広く弱くつながって生きる(2018).佐々木 俊尚(著)、幻冬舎新書

読書感想文

広く浅くか狭く深くか…、人間関係を築いていく上でどっちが良いのだろうか?

そもそも言えば人間関係(本書で言うところの”つながり”)を築く為のスキルと人格を、自分が持ち合わせているのかと、読み終わった後に思い少し落ち込んでしまった。

とはいえまだ30代、これからも人生は続いていくわけで、人との繋がりを考え直す良いきっかけではある。

自分のうつ病の現状から考えると、弱くはともかく広くつながるというのは直ぐには難しいとは思う。

どちらかと言えば、広くつながるというよりも、自分にとって悪い人間関係をどうするかの方が今の自分にとっては大事だ。

うつ病の良いところは、自分にとって負担な人間関係を悩むことなく切り捨てられることだ。
悪くも良くも我慢が出来なくなる、人間関係の整理としては良い機会だったと思う、いやそう思い込んでいる。

本書にあった様に自分のストレスになる人間関係は、言語化しておこうと思った。

ひとまずは今自分が築いてる快適な人間関係は大事にして、少しずつ体調や自分を取り巻く状況が改善した時には、広さを求めて外の世界を見に行こうと思った。

その時には本書をまた開いてみようと思う。

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