3行紹介
①かつては安全資産と見なされてきた日本円は徐々に海外投資家から見捨てられてきてる。
②原因としては国家の財政悪化、少子高齢化の進行が考えられる。
③日本という国に頼らず充実した人生を送る為には個人で選択をし、自己防衛をしていくことが重要になるだろう。
文章チェック
・財政上の問題を抱える国家では、必ず通貨が値下がりする現象が見られるものだ。
捨てられる日本~世界3大投資家が見通す戦慄の未来~(2023).ジム・ロジャーズ (著)、SB新書
・さらに恐れるべき事態は、国債費支出と為替相場の安定維持のため、政府が外国為替取引に直接規制を加え、為替管理を行うことだ。この手段が選ばれた場合、円を他通貨に替えることは困難になるし、中国のように海外への送金限度額が設けられる可能性もある。
・平成から令和にかけて、数十年にわたる停滞にあえぐ今の日本の姿は、まるで「英国病」に悩まされたころのイギリスを見ているかのようだ。戦後の一時期、この国は「一流国」であった。しかし、そのころの栄華はいまや見る影もなく、もはや「二流国」に転落した、と言っても過言ではない。
・イギリス経済は北海油田の開発で復活したが、国内にほとんど資源がない日本において、北海油田に代わる復活の起爆剤になるものは、残念ながら思い浮かばない。
・人口数で中国に次ぐインドもあまたのエンジニアを輩出しているが、国内では官僚主義が続き、民族や言語の分断がとても大きいので、覇権国になるとは考えづらい。
・次のベア相場では、中国の下落がアメリカより遥かに小さくなるだろうと私は見ている。
・日本や韓国と違って、北朝鮮では出産や育児に対する意識は昔と比べてもそれほど変化がない。 38 度線崩壊を契機に北朝鮮から女性が流入する韓国は、少子化に直面する先進諸国と異なり、状況が改善する可能性が高い。
・むしろ開催国は、オリンピック以後、景気の後退や巨額の債務問題に頭を抱えることが多いものなのだ。
・すべての若い日本人は第二言語を習うべきだ。私のおすすめは、英語・中国語・スペイン語・韓国語だ。
・今もしあなたが 40 歳なら、自己防衛に努めるべきだ。将来世代が過去のツケを払うころ── 10 年、 20 年先の日本では、今よりも多くの犯罪が発生するようになるだろう。
・では、一体何に投資すべきだろうか? 私は今、銅や鉛を保有している。今後、従来のガソリン車から電気自動車への転換が起きれば、電気自動車の生産のために銀などさまざまな貴金属が必要になってくる。
読書感想文
自分がジム・ロジャーズの名前を知ったのは「冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見」という本を読んだ時で、もう10年以上前になる思う。
ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと共に、世界三大投資家と言われる彼が、黄色のベンツで世界を旅しながら、投資家ならではの視点で国々を見ていくという本にワクワクした記憶がある。
それ以来、彼の著書を読み、彼の言葉を聞くのは久しぶりだ。
自分は経済や投資に関しては素人でしかないし、プロの言葉を聞くならジョージ・ソロスをまず最初に参考にしようと決めている。
本書は日本が海外投資家から捨てられ、今後どのような経過をたどり、その為に日本人の各年代はこういうアクションプランをすると良いと書かれている。
自分の年齢は30代というところで微妙なところだが、40歳は自己防衛に努めるべきと書かれている。
しかし皮肉なことに自分には今守るべき資産は一切ない。
結局、投資なんていうのは金融資産を貯めたタイミングで行うことであり、本書は今の自分にとっては早計だった様だ。
ただ、今の日本が低迷していたイギリスに似ていると書かれていたのを見て、日本の将来を予測するならイギリスの近年を遡ってみるといいと思った。
自分の記憶によるとイギリスは日本よりも生活保護の割合が高く、ロシアがウクライナに戦争したことによって電気代が信じられないくらい跳ね上がったとか。
日本も石油資源がない国なので、このシナリオはもろ日本にも当てはまるのでは無いだろうか。
また、犯罪率が増加すると本書では予測している。
この予測はひろゆき氏もしていた予測なので、正直どのように注意していいかはわからないが、心のメモに書いておこう。
借金がなくなり、お金が少し溜まったら、きっと本書をもう1度見返してみるだろう。
今のところはまあそんな感じ。
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